知識編~食材のあれこれ~
野菜について
野菜類は、人工的に農業で栽培される食用となる草本植物で、主に葉や根、茎(地下茎を含む)、花・つぼみ・果実を食べるものを言います。
また同様の部分を食べるもので、自然に生えているものは山菜と呼ばれています。
野菜は、主に葉の部分を食用とするキャベツ・白菜・レタス・小松菜・チンゲン菜・ほうれん草・水菜・ニラ・ネギ・玉ねぎなどの『葉菜類』、
地中の根や茎を食用とする大根・にんじん・ごぼう・かぶ・レンコン・さつまいも・じゃがいも・里芋・山芋など『根菜類』、
そして果実を食用とするトマト・なす・ピーマン・きゅうり・かぼちゃなど『果菜類』の3種類に分けられます。
「ビタミン類」や「食物繊維」が豊富な野菜類は体の調子を調えるのに役立ちます。カロリーが低く摂取量を増やすことで満腹感が得られる上に、
肥満や糖尿病の予防に役立つので「健康日本21」において国は、きのこ類を含めた野菜の摂取量の目標値を1日350g以上としています。
特に旬のものは栄養価も高く、値段も安くなるので積極的に取り入れましょう
きのこについて
きのこは菌類の中で比較的大型の子実体を形成するもの、またはその子実体そのものをいう俗称です。
地球上には約150万種類の菌類が生息しており、その中で、日本のきのこの生息数は5,000~6,000種だと言われています。さらに名前の付いているきのこの数は約2,000種で、
名前の付いているきのこ全体の約10%の200種程度が食用可能なきのこです。その中でも、特に好んで食用にされるきのこの数は、わずか70種程度だと言われています。
きのこ類は、「食物繊維」が豊富でカロリーが低いのが特徴です。その為、食事の量を確保した満足感のあるダイエット食作りに役立つ他、便秘の解消にも大きく役立ちます。
また、シイタケなど多くのきのこ類は「グアニル酸」と呼ばれる三大旨味成分の一つを含み、 同じく旨味成分のグルタミン酸が豊富に含まれる昆布と一緒にダシを取ると
非常においしいだしが取れる事が知られています。
果物について
果実とは、木の実や種実などの植物の実を食するもので、特有の芳香・色・みずみずしさ・爽やかな甘味と酸味を持つ季節感あふれる食品です。
種類は、りんご・なし・びわなどの『仁果類』、メロン・すいか・いちごなどの『果菜類』、柑橘類・かきなどの『準仁果類』、ぶどう・パインアップル・バナナなどの『漿果類』、
うめ・もも・さくらんぼなどの『核果類』などにわけられます。
日本では、平安時代頃までは、果物が菓子であり、江戸時代には水菓子と呼ばれ、戦後には、デザートとしての需要が増え、様々な果実が盛んに栽培されるとともに、輸入果実も多くなっています。
収穫してそのままか、りんご・桃・メロンなどのように追熟させて生食したり、ドライフルーツ・ジャム・果実酒などに加工して食用されています。
果物は主成分は水分で、生で食するものが多い為、「ビタミンC」の供給源として重要です。また、「カロテン」・「カリウム」・「食物繊維」などを多く含むものもあります。
肉について
一般的にスーパーで売られているお肉は牛・豚・鶏の3種類です。それぞれの部位によって肩肉、もも肉、ロース肉、スペアリブ…等の名前が付けられています。(※下記イラスト参照)
現在、3種の中でも特に安価でポピュラーである鶏肉。実は、明治時代以前は、ただ羽の色と鳴き声を楽しむだけの動物として食用にはされていなかったそうです。
お肉は良質な「必須アミノ酸」がバランスよく含まれたタンパク質源ですが、牛・豚・鶏それぞれに異なる特徴があります。牛肉は「鉄分」や「ビタミンB12」が他の肉よりも多いため、貧血予防に効果的です。
豚肉は「ビタミンB1」が多いのが特徴で、疲労回復効果があります。鶏肉は淡白で消化吸収がよく、皮膚や粘膜を強くする「ビタミンA」が豊富に含まれています。
魚介について
魚介類とは、水産動物の総称で、魚類や貝類のほか、ほやなどの原索動物、うにやなまこなどの棘皮動物、たこやいかなどの軟体動物、くらげなどの腔腸動物などが含まれます。
魚類は、白身の魚(たい・ヒラメ・かれい・きすなど)と赤身の魚(いわし・かつお・さば・さんま・まぐろなど)に大別できます。
海に囲まれた日本では、古代から採集狩猟経済が営まれ、魚や貝が食料とさせ、その後、佛教思想により肉食が禁忌になった影響でタンパク質源としての魚の重要性が高まりました。
戦後、食生活の欧米化が進み、生活習慣病予防からシーフードが見直されています。
魚類は良質な「タンパク質」を含み、特に青魚は「EPA」や「DHA」などが豊富に含まれ、貝類は、「カルシウム」・「鉄」などのミネラルや特有の旨み成分(コハク酸やグリシンなどのアミノ酸)
が含まれています。
加工食品・その他について
【牛乳】
牛乳はその名の通り牛の乳のことですが、その加工の仕方によって、さまざまな種類に分けられています。(※選び方参照)
日本で初めて牛乳が販売されるようになったのは、江戸時代末期です。『外国人の体が大きいのは牛乳を飲んでいるからだ!』と考えた前田留吉がオランダ人から牛の飼育を習い、
横浜に牧場を開いて牛乳の販売を始めました。現在では、牛乳は骨を作る成分である「カルシウム」を多く含むため、子どもの成長促進や骨粗鬆症の予防に効果があるとされています。
また、牛乳を使ったバター・チーズ・ヨーグルト等の加工食品も多数販売されています。
【豆腐】
豆腐は、豆乳ににがり等の凝固剤を入れて加熱し固めたものです。木綿豆腐は豆乳に凝固剤を入れておぼろ状になったものを布を敷いた穴あきの型に入れ、重しをかけて余分な水分を抜いて作ります。
絹ごし豆腐は穴のない型に直に熱い豆乳とにがりを入れ、水抜きしないで固めています。絹のような滑らかさが得票です。充填豆腐は豆乳をいったん冷やし、凝固剤と混ぜ合わせてから容器に入れて加熱し、固めています。
触感は絹ごし豆腐に似ています。
大豆が貴重だった江戸時代初期には、豆腐は「ハレの日」にしか食べられない贅沢品でした。現在でも日本で消費される90%がアメリカ産の大豆で、日本の伝統食である豆腐のほとんどは、
実はアメリカ産大豆から作られています。
豆腐は低脂肪で「カルシウム」も豊富な良質の「たんぱく質」である他、女性ホルモンに似た作用のある「大豆イソフラボン」も含まれているため、健康や美容に最適な食材とされています。
【卵】
卵(鶏卵)は、鶏の種類により、卵の殻の色が異なりますが、栄養価にはほとんど差はありません。卵のサイズはLL~SSまでの6段階に分けられますが、卵黄の重量はほぼ一定で、卵白の量に違いがあります。
日本の冷蔵庫に常備されるほど、卵がポピュラーとなったのは昭和30年以降のことです。この時代は食生活に対する人々の意識が大きく変わり、「栄養改善普及運動」として、肉・卵・牛乳・乳製品を使った欧米食が
一気に浸透しました。また「タンパク質」ならぬ、「卵(ラン)パク質」と呼ばれる程、卵はタンパク質の代名詞となり、人気の食品でした。実際に、卵はアミノ酸がバランス整った「完全食品」と呼ばれる程、
良質なたんぱく質源です。当時も今も、風邪の時にはたまご酒やたまご粥が食べられ、卵は疲労回復、滋養強壮に効果があるとされています。
各食材の詳しい説明は以下をクリックして確認下さい☆
品目 | |
あさり あじ アスパラガス いわし ウド うなぎ うめ 枝豆 えのきだけ オクラ | |
カキ 柿 カツオ かぶ かぼちゃ カリフラワー キャベツ きゅうり くり グリーンピース ゴーヤ ごぼう 小松菜 | |
さつまいも さといも さば> さわら さんま しいたけ しそ じゃがいも 春菊 ズッキーニ スルメイカ そらまめ | |
たい 大根 たけのこ タコ 玉ねぎ たら チンゲン菜 冬瓜 とうもろこし トマト | |
なす 菜の花 ニラ ニンジン にんにく ねぎ | |
白菜 バナナ パプリカ ピーマン ふき ブドウ ブリ ブロッコリー ほうれん草 ホタテ | |
みかん みつば みょうが | |
やまいも ゆず | |
りんご レタス レンコン | |