さけ(酒)
お酒はビールや日本酒・焼酎など様々なものがありますが、製造法から『醸造酒』・『蒸留酒』・『混成酒』の3つに大別されます。
醸造とは、酵母の発酵作用によって製造する方法であり、最も古くから使われている製造法です。原料は、糖類(果実等)と穀物(大麦や米等)の大きく二つに分けられます。
糖類を原料とするものにはワインやシードルなどがあり、穀物を原料とするものには日本酒があります。
醸造したものをさらに蒸留することによって生まれる、比較的アルコール度数の高いお酒です。この蒸留技術は、中世ヨーロッパの錬金術の副産物として発達した技術です。
蒸留に使われる主な原料は、醸造の場合と同じく、糖類(果実等)と穀物(大麦や米等)の大きく二つに分けられます。
糖類を原料とするものにブランデー・ラム・キルシュなどがあり、穀物を原料とするものにウイスキー・ウォッカ・ジン・焼酎などがあります。
混成とは、蒸留酒や醸造酒に、ハーブや果実・糖類などのエキスを加える製造法です。日本でも古くから、梅やまたたび、マムシなどを漬け込んだものが作られています。
その中でも、蒸留したものをベースに作られた混成酒は、リキュールと呼ばれています。様々な色・香り・味のものがあり、キュラソー・カシス・カカオ・シャルトルーズ・カンパリなど
カクテルに欠かせない存在となっています。
調理酒
調理酒とは、食塩や酢の添加により不可飲処置を施された、飲用としては用いられない料理専用の日本酒のことです。可飲処置を施すことで酒税法上の酒類に該当しなくなり、 酒税の課税対象から外れるので安価になるとともに、酒類販売免許を持たない商店などでの販売も可能になります。加塩料理酒の場合、調理時の食塩の使用量を控える必要があるなど、 種類によって注意点があるので、購入や使用の際にはラベルの表示などに注意が必要です。