ウスターソース
ウスターソースとは、トマトやリンゴなどの野菜や果物の絞り汁や煮出し汁やピューレに、塩、砂糖、酢、香辛料を加えて調製し、熟成させた液体調味料です。
イギリスのウスター婦人がウスターソースを作ったことが起源だと言われますが、イギリスのウスターソースはアンチョビを主原料としているため、魚醤に似た味がします。
一方、現在の日本のウスターソースはイギリスのウスターソースとは全く異なるもので、日本独自で発展した調味料と言えます。
また、国内においてもウスターソースには地域性が見られ、関東圏では中濃ソースが最もポピュラーですが、関西圏では中濃ソースを見かけることは稀で、濃厚ソースが人気です。
この他にも、その地域独自の様々なソースが開発・販売されています。
ウスターソースは、最も濃度の低いソースです。製造工程でパルプ質(野菜や果実に含まれる不溶性固形物の食物繊維)をろ過しているため、粘度が低く、さらりとして辛口です。 しっかりとした味が特徴なので、料理の風味付けや、隠し味にも使うことが出来ます。
濃厚ソースは最も濃度のあるソースです。パルプ質が多く、たくさんの果物を使っているため甘みが強いのが特徴です。お好み焼きソースや焼きそばソースはこれに当たります。
中濃ソースは濃度、味ともにウスターソースと濃厚ソースのちょうど中間で、煮込み料理の味付けや、肉の下味などに使うことが出来ます。