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調味料 酢

 酢とは酸味のある調味料の総称で、糖類やデンプンを含む原料を用いて、アルコール発酵と酢酸発酵を行って製造されます。
現在、日本で作られている酢の製造方法は2種類あります。1つ目は『静置法』で、自然の対流に任せて材料を発酵させる伝統的な製法です。 発酵期間は最低でも2ヶ月かかり、大量生産が出来ないため、比較的高価格で売られています。味わい深く、アミノ酸などの成分が多いのが特徴です。 2つ目は『連続法(通気法)』で、酢酸濃度の高いお酢を短時間で大量に作ることが出来る製法です。静置法のお酢に比べて味が淡白でコクや旨みに欠けますが、 クセがないため調理に使いやすい、安価であるといったメリットもあります。
 酢は、酢のものや、お寿司などの料理に用いられる他、煮物や炒め物の隠し味に加えることで、減塩効果も期待できます。 また、水や蜂蜜、ジュースなどで割ったドリンクとしても楽しめます。お酢には疲労回復効果のあるクエン酸が多いほか、高血圧改善や内臓脂肪の減少効果も認められています。




穀物酢

 米・とうもろこし・小麦などの複数の穀類が主原料で、酵母を加えて糖化、アルコール発酵させたもの。
和洋中のあらゆる料理に使いやすく、最も消費量が多い酢です。




米酢

 穀物酢の中でも米の使用量が多く(米の使用量が水1Lに対して40g以上)、米のデンプンをこうじの発酵で糖化し、酵母でアルコール発酵させ、酢酸菌で酢酸発酵させたもの。 なかでも材料が100%米であるものを「純米酢」といいます。風味がまろやかで、すし飯や日本料理との相性は抜群です。



玄米酢

 白米ではなく、玄米から作られた米酢のこと。白米で作られる米酢に比べて色は茶色みがかり、アミノ酸やビタミン、ミネラルなどの成分が多く、コクのある複雑な味わいです。 日本料理の他、中華料理でもよく使われます。



黒酢

 玄米や玄麦を原料として(水1Lあたり180g以上)、静置法によってじっくり時間をかけて自然に熟成させたもののことを言います。お酢の中でも特にアミノ酸含量が多く、独特の奥深さが特徴です。 料理に使えばまろやかなコクが生まれます。また、健康飲料としても人気が高く、砂糖や水などを加えて飲みやすくしたドリンクも販売されています。






果実酢

 果汁を原料とした酢で、醸造酢1リットルにつき 300グラム以上の果汁を使用したもの。



りんご酢

りんごの搾汁を発酵して作ったもの。フルーティーな風味で、ドレッシングやドリンクに最適です。


ぶどう酢

ぶどうの搾汁を発酵して作ったもの。甘酸っぱく、香豊かな風味で、イタリア料理に使われることが多いです。


バルサミコ酢

 イタリア特産の果実酢。ぶどう果汁を濃縮させ、数年にわたって樽で熟成させたもの。とろりとした暗褐色をしていて、豊かな香りと甘味を持ち、イタリア料理のドレッシングや煮込み料理に用いられます。







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