「二十日正月」とは
この日は、正月にお迎えしていた神様が、それぞれの居場所に帰る日と考えられていました。神様がお帰りになるということで、十九日の夜には、尾頭付きのお膳や、小豆御飯をお供えする地方もあるそうです。
神様が全てお帰りになるので、この日には正月の飾りなどは全て片付け、正月行事を締めくくります。
また、別名「骨の正月」・「骨くずし」・「かしら正月」などとも呼ばれています。特に関西ではブリの頭や骨を、大根・大豆・昆布・ごぼう・酒かすなどと一緒に煮込んで食べます。
これは、正月のハレの魚であるブリを骨まで残さず食べ尽くす、というような意味合いもあります。この日は残っていた正月料理などを全て食べ尽くす日です。
また一連の正月で、1日は「男正月」、15日は「女正月」と呼ぶことから、20日は「奴正月」・「こじき正月」などとも呼ばれています。
この日を境にハレの日気分は終わり、お供えも飾りも豪華なものから質素なものに変わります。