「七夕」とは
七タは、中国から伝わった五節句(人日・上巳・端午・七夕・重陽)の一つです。織女(しゅくじょ/琴座のベガ)星は裁縫の仕事、牽牛(けんぎゅう/鷲座のアルタイル)星は農業の仕事をつかさどる星と考えられており、 旧暦7月7日に天の川をはさんでこの二つの星が最も輝いているように見えるため、中国ではこの日を一年に一度のめぐりあいの日と考えられています。
元々日本には、乙女が着物を織って棚にそなえ、神さまを迎えて秋の豊作を祈ったり人々の穢れをはらったりする「棚機(たなばた)」と呼ばれる禊ぎの行事がありました。
また「乞巧奠(きこうでん)」と呼ばれる中国の行事で、織女星にあやかってはた織りや裁縫が上達するようにとお祈りをする風習が結びつき、今の七夕の形となりました。
この日には笹に願いごとを書いた短冊を飾りますが、今でははた織りだけでなく芸事や書道などの上達、彦星と織姫にあやかって恋愛成就などを願うようになりました。