「正月」とは
「正月」は本来、その年の豊穣を司る年神様(としがみさま)をお迎えする行事であり、1月の別名です。一般的には1月1日~1月3日の「三が日」や、1月1日~1月7日(地方によっては15日や20日まで)の
「松の内」をさします。地方によっては1月15日の「小正月(こしょうがつ)」や1月20日の「二十日正月」までを一連の正月行事とするところもあります。
昔から、元旦(1月1日の朝)には「年神様」という新年の神様が、1年の幸福をもたらすために各家庭に降臨するとされています。年神様は祖霊神であり、田の神、山の神でもあるため、
子孫繁栄や五穀豊穣に深く関わり、人々に健康や幸福を授けるとされていて、「正月様」・「歳徳神(としとくじん)」とも言います。その年神様を迎え入れてお祝いし、たくさんの幸せを授けてもらうために、
年末にはすす払いをし、正月には門松やしめ飾り・鏡餅を飾ります。これらの風習は江戸時代に入ってからうまれたと言われています。