ニンジンの出回り時期
上手な選び方
赤みが濃く、ツヤのあるものほど良品です。茎の切り口が大きいものは芯が大きく固いので、切り口は小さいものがおすすめです。また茎の切り口が黒くなっていないもの、肩の部分が緑色になっていないもの、尻部がしなびていないものを選びましょう。
保存方法
丸のままのニンジンを保存する際にはできるだけ乾燥しない様に新聞紙などで包み、冷蔵庫に入れておきましょう 。冬など寒い季節は新聞紙にくるんだり、箱のまま冷暗所においておいても大丈夫です。葉付きの物は、葉の部分を根もとから切り落とし、葉の部分と根の部分を別々に保存します。蒸れていたり、にんじんの表皮が湿っていると、腐りやすいので水気をふきとってから保存するようにしましょう。
豆知識
本来の旬は秋から初冬頃ですが、全国で気候に応じた品種が栽培されているため、一年中市場に出回ります。また一般的に売られている西洋にんじんのほか、おせち料理に使われる金時にんじんや、ミニサイズのミニキャロットなど種類もいろいろです。栄養分は皮の近くに一番多く含まれています。薄皮はブラッシングでむかれているので、皮を厚くむく必要はありません。
管理栄養士・中沢るみ先生の栄養コメント
β-カロテンが豊富で、肌荒れや風邪の予防に効果があります。また「ビタミンB1・B2」、「カルシウム」、「鉄」も含まれています。にんじんには腸内の善玉菌であるビフィズス菌を増やす働きもあります。最近は野菜の色素成分が注目されており、金時にんじんには赤い色素成分「リコピン」、西洋にんじんには「カロテン」が多く含まれています。また、にんじんにはビタミンCを破壊する酵素が含まれています。この酵素は酸に弱いので、酢やレモン汁を入れるとビタミンCの損失を減らせます。