ほうれん草の出回り時期
上手な選び方
ほうれん草は、株が小さく茎が短いもの、緑色が濃く葉は肉が厚いものを選びましょう。長さは20~25cm位のものが適当で、根の赤みが濃く鮮やかなものが良品です。
保存方法
ほうれん草の保存方法は、ぬれた新聞紙に包み、ポリ袋に入れて5℃前後で冷蔵庫の野菜ボックスに立てて入れます。こうすると1週間程度はもちます。長く保存したい場合は、茹でてから小分けして冷凍しましょう。
豆知識
ほうれん草には葉先が丸い西洋種、葉先がとがっている東洋種、これらの交配種があります。ほうれん草の独特の苦みは『シュウ酸』によるものですが、7~8割が水に溶け出すため、茹でることで苦みはほとんどなくなります。また『シュウ酸』は人体の中で結石を作る原因となるため、ほうれん草の生食はしてはいけないと言われています。しかし最近は、『シュウ酸』の量を減らし、生食が出来るように品種改良された「サラダほうれん草」という品種も出回っています。
管理栄養士・中沢るみ先生の栄養コメント
ほうれん草には『カロテン』と『ビタミンC』『鉄』がたくさん含まれていて、緑黄色野菜を代表する栄養価の高い健康野菜です。虚弱体質の人の体質改善などには最適の野菜と言えるでしょう。また大変消化のよい野菜ですから、病人の栄養補給にも最適。老若男女を問わず、どんどん食べてほしい野菜です。 『カロテン』はガンや動脈硬化などの予防に役立ち、また、ビタミンCとの相乗効果により、肌荒れやカゼの予防にも効果的。根元の赤い部分にはマンガンが多量に含まれていて、骨の形成を促す働きがあります。他にもビタミンB1、ビタミンB2、カルシウムなどたくさんの栄養素が含まれています。