旬の食材 春菊
春菊の出回り時期
上手な選び方
葉の緑色が濃く、色ツヤがよくてみずみずしく、根元まで葉が密生して、香りの強いものが新鮮です。茎が細く短めのほうがやわらかく、切り口が新しいものがよいでしょう。
保存方法
軽く水洗いをし、水気をきって保存袋かビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室に入れて保存するのが良いでしょう。その際、葉の部分を上にして入れると葉も痛みにくくなります。
豆知識
葉の形が菊に似ていて、春に花を咲かせることからその名がついたと言われています。関西では「きくな(菊菜)」と呼ばれています。地中海沿岸が原産で、日本へは、室町時代に渡来したと言われ、江戸時代から栽培が始まりました。
管理栄養士・中沢るみ先生の栄養コメント
栄養価の高い緑黄色野菜で、『カロテン』の含有量はほうれん草以上です。『ビタミンB2・C・E』・『カルシウム』・『鉄』・『食物繊維』なども多く含まれています。カロテンは抵抗力をつけて風邪などの感染症を予防し、ミネラル類は貧血、骨粗しょう症の予防などに効果があります。
また、独特の香り成分は「α―ペネン」・「ペリルアルデヒド」などの成分からなり、胃腸の働きを促進し、消化吸収をよくする働きがあります。