みかんの出回り時期
上手な選び方
糖度、クエン酸量のバランスが良くて、じょうのう(袋)が柔らかく薄いのが美味しいみかん。紅みが濃く、やや扁平で油胞(表皮のつぶつぶ)やへたが小さく、皮の肌のきめ細かいみかんを選びましょう。
腰高の果実やへたの部分が突出している果実、油胞が粗く、皮と実が離れている(浮き皮)果実は、味が淡白であまりおいしくありません。
保存方法
みかんは風通しが良く、涼しい所に保存します。冷蔵庫には入れないほうが日保ちします。
腐っているのを見つけたら感染するので、すばやく取り除きます。輸送中にどうしても圧力がかかってつぶれやすくなっています。なるべく箱の底にあるみかんから食べましょう。
豆知識
みかんは収穫時期によって大きく4つ(極早生・早生・中生・普通)に分けられます。
みかんを食べ過ぎると、皮膚が黄色くなりますので、黄疸だと勘違いしますが、みかんの色素(カロチン)が沈着して皮膚が黄色くなっているだけです。食べるのをやめれば自然に戻ります。
管理栄養士・中沢るみ先生の栄養コメント
果実を食べるときにみかんの袋やスジを捨ててしまいがち。
でも、袋やスジに多く含まれる食物繊維ペクチンは水溶性の良質な繊維。腸の中で水分を調節して便秘を解消します。
逆に下痢を抑える効果もあり、整腸作用は抜群です。
果実は、ビタミンCやAが豊富。薄皮や筋の部分には食物繊維だけではなく毛細血管を丈夫にし、高血圧や脳出血を予防するはたらきがあるビタミンPが多く含まれています。βクリプトキサンチンに脅威のガン予防効果が発見され注目を浴びています。